フィンセント・ファン・ゴッホの有名作品の一つとしてあげられるのは、「星月夜」です。


せいげつよ?ほしげつや?


日本語での読み方は、「ほしづきよ」です。


現在はニューヨーク近代美術館が所蔵している星月夜。


ゴッホを語る上で欠かせないこの作品に関して、少しでも知識を持っていると、「こいつ出来るな!」となること間違いなしです。


この記事では、ゴッホの有名作品「星月夜」を、のび太でも分かるくらい超簡単に解説していきます。

ゴッホの「星月夜」



まずは、「星月夜」をご覧ください。↓↓↓





現実の風景を描いているのですが、どこかファンタジーの世界観を感じる絵ですね。


ゴッホは、夜空の色を単純に黒を用いず青っぽい色で書くことが多いです。


確かに、夜空をよく見ると、黒というより青に近い色をしているような気がします。気のせいでしょうか。


そして私はこの絵を見たときに、ゴッホの感受性が優れていることをとても強く感じました。


夜は光もないので、当然景色は見えにくくなってしまいます。


それどころか、ほぼ見えない状態ですよね。


それにも関わらず、ここまで幻想的で美しい夜を描けるゴッホの感受性は、凄まじいものだなと感じました。


改めて考えると、夜の景色を描くって相当難しそうですよね。

星月夜は、ゴッホが入院中に描かれたものだった



星月夜は、1889年の6月に、フランスサン=レミ=ド=プロヴァンスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で描かれたものです。


ゴッホはこの頃、精神的に不安定な状態が続いており、精神病院での入院を余儀なくされていました。


ゴッホは、1888年に「耳切り事件」を起こして以来、定期的に発作を起こしたりと、体調の悪さに苦しんでいました。


ゴッホの「耳切り事件」とは、ゴッホの耳を自分で切り落とすというクレイジーな事件のことです。


一説には、同じく画家のゴーギャンによって切り落とされたと言われていますが、真相は未だ解明されていません。


精神病院で病と戦いながらも、ゴッホは少なくとも21点以上の作品を病院内で描きあげました。


まさに、命懸けで描きあげた絵というわけです。


入院して約一年後の1890年の5月には退院しますが、そのわずか二ヶ月後の7月に、自ら拳銃を使って自殺をします。


わずか37歳という若さで、ゴッホはこの世を去ることとなりました。

ゴッホの入院していた病院のいま



ゴッホが入院していた精神病院は現在、病院としては閉鎖してしまっているようです。


代わりに、今は観光名所となっています。





建物に周りには、ご覧の通り綺麗なお花が咲いていたり、ゴッホの銅像が飾られていたりします。





随分スリムに造られていますね。スレンダーおじさんって感じです。


ゴッホはこの頃30代だと思うので、おじさんというよりはお兄さんですが、かなり老け顔なので、40代後半くらいに見えます。


ゴッホはかなり貧乏な画家だったので、このくらい痩せ細っていたのでしょうか。


建物の中には、美しい回廊や、ゴッホのが実際に入院していた部屋もあります。





しかし、残念ながら部屋は再現されたものだそうです。


しかし、実際にゴッホがモデルとしていた風景を見ることが出来るので、一度は行ってみたいです。

「星月夜」の解説



では、「星月夜」の解説に入っていきたいと思います。


もう一度、作品を載せます。





まず、一番に目に入るのは、この大きな糸杉でしょう。


糸杉は、「死、絶望」などの意味があります。


天に向かって進む糸杉は、まるでゴッホの魂が今にも天に上っていってしまうことを意図しているようですね。


また、この絵に描かれている星や月は、かなり大きく誇張して描かれています。


これは、星や月を誇張して描くことによって、死後の世界を表していると言われています。


これらのことから察するに、ゴッホは自分の死を常に自覚しながら製作に向き合っていたのだと思います。


みんさんは、自分の死が近いと知った時、何をしますか。


貯金を使い尽くして旅行に出かける人もいれば、みたい映画を全てみたり、やりたいゲームをやり尽くしたりする人もいるでしょう。


自分の死が近いと知った時、多くの人は、自分が本当にやりたいことをやろうとします。


ゴッホにとって絵を描くということは、自分が本当したかったことで、それは自分の死が近いと分かった時も揺らがなかったということになります。


このくらいの意志を持って作品を作っている人だからこそ、世界的に評価される作品を創ることができたのだなと、改めて実感しました。


しかし、ゴッホが評価をされるようになったのは、こういう意志で作品と向き合ったからで、単純に作品を評価されているわけではないという方もいます。


私は、どちらの意見も正しいと思います。


人は経歴で評価されることもあれば、その時の活躍などで評価されることもあります。


他人の評価とは、あらゆる面から見なされるものです。


しかし、ゴッホの絵は、どの部分をとっても、評価に値する絵なんだと思います。


世界的に評価されるというのは、そう簡単なことではありませんから。


「星月夜」に関してまとめると、


・糸杉は、を表している。

星や月は、死後の世界をイメージして描かれたもの。

この作品には、ゴッホが世界的に評価されている理由が詰まっている。

といった感じです。