フィンセント・ファン・ゴッホの自画像に関する記事を書かせていただきます。


ゴッホは、生涯で多くの自画像作品を残しています。


その数は、実に40点以上です。


自画像とは、その名の通り、自分の絵ですよね。


自分の絵を描くというのは、一体どんな意味があるのでしょうか。


個人的には、自分の絵を一生懸命描くくらいなら、綺麗な女性や風景を描きたいと思ってしまいます。


今でいう、自撮りみたいなものなのでしょうか。


もしかすると、ゴッホはかなりのナルシストだったのでしょうか。


この記事では、ゴッホの自画像をいくつかご紹介させていただくとともに、そもそもなぜ芸術家は自画像を描くのかを、のび太でも分かるくらい超簡単に解説していきたいと思います。

ゴッホの自画像 パリ時代



ゴッホの自画像の中でもっとも古いと言われているが、1886年に描かれた素描(単色で形を表した絵)です。





表情がキリッとしした感じで描かれていますね。


割とカッコよく補正して描いている感があります。


1886年から1888年までの約2年間を、ゴッホはパリで過ごしました。


この頃にゴッホは、もっとも多くの自画像を描いています。











似た角度から描いているものが多いですね。


帽子を被っている絵が多いので、帽子が好きだったのでしょうか。


ハゲいているのを隠すためだったのかと思いましたが、帽子をとった姿はちゃんと髪があったので、そうではなさそうですね。

ゴッホの自画像 アルル時代



1888年ごろ、ゴッホはパリから同じくフランスのアルルという街に移ります。


その頃にも、何枚か自画像を描いています。





この自画像は結構有名な作品なので、見たことがあるひとは多いのではないでしょうか。


耳のあたりに包帯をしているのは、耳を切り落としたからです。


自分で耳を切り落としたという説もあれば、この頃共同生活をしていたゴーギャンという画家に切り落とされたという説もあります。








この頃のゴッホの自画像作品は、先ほどのパリ時代とは異なり、角度が変わっていますね。


色合いや描き方も、微妙に優しくなっているように感じます。

ゴッホの自画像 サン=レミ=ド=プロヴァンス時代



1889年に、ゴッホはアルルを離れてサン=レミ=ド=プロヴァンスというフランス南部の土地に移り住み、活動をします。


サン=レミ=ド=プロヴァンスでの自画像作品が、こちらです↓↓↓



この自画像作品も、かなり有名な作品ですね。


ゴッホという名前を訊いて、この自画像を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。








これは珍しく、髭のないゴッホですね。


ゴッホは1880年代、まだ30代だったにも関わらず、かなり老けているように見えるので、ちょっと若返った感じがして、いいと思います。


サン=レミ=ド=プロヴァンス時代の作品は、自画像の角度がパリ時代と同じに戻っています。


これは、切り落とした(された?)耳が仏らない角度で絵を描こうとしたためと言われています。

芸術家は何故自画像作品を描くのか



芸術家は何故、自画像作品を描くのでしょうか。


その主な理由を、のび太でも分かるくらい簡単い解説していきます。


人は、他人の顔や風景、対象などは、比較的客観的に捉えることができます。


芸術の目標(?)の一つとして、いかに対象物を何の固定観念もなく客観的に捉えて描く、掘る、製作することができるか、というものがあります。


この目標に近づくために、芸術家はあらゆる方法で努力し、工夫します。


その工夫、練習の一つとして、自画像を描くということをする画家は、非常に多いです。


自分の顔が好きすぎて描きたくなるという人ももちろんいると思いますけどね。


ゴッホは、対象を客観的にあるがままに描く練習のために、自画像作品を細作していたのではないかと思います。


そう思ったのは、主に初期の頃に、多くの自画像作品を製作していたからです。


そして段々と、あるがままに絵を描くことができるようになっていき、自画像を描く回数が減ったのではないかと思うのです。


そしてもう一つ、ゴッホが自画像ばかりを描いてた理由として考えられるのは、モデルを雇うお金がなかったから、です。


風景、植物、人。


描くという行為は同じでも、やってみると全然異なる行為なんだなということが分かります。


モデルを雇うお金がないなら風景とか描けばいいのにと思うかもしれませんが、そうではないのです。


写真家の中にも、人専門だったり風景専門だったりと、様々なジャンルに特化した人がいるように、絵にもその人が得意とするジャンルや、好きなジャンルがあるはずです。


ゴッホは、単純に人物画を描くことが好きだった、もしくは、極めたかったのかもしれません。


無料でモデルを引き受けてくれる人として一番身近な存在は、やはり自分ですからね。


芸術家が自画像作品を多く製作する理由をまとめると、


客観的に対象物を捉える練習をするため。

モデルを雇うお金がないため。


といった感じになります。

他にもゴッホに関する記事を書いていますので、興味がある方はご覧ください。