ピカソは、生涯で15万もの作品を完成させたとして、ギネス世界記録に認定されているアーティストです。


そんなピカソの作品をすべて網羅することはかなり難しく、かといって有名作品だけを知ろうと思っても、膨大な量があります。


なので今回は、とくに有名な、これだけは知っておきたい作品を10作品、有名度順(独断と偏見)に並べました。


これらの作品を知っておけば、人よりもちょっとだけピカソについて詳しくなれます。


難しいことは考えずに、ピカソの作品を見ていきましょう。

ピカソの有名作品①ゲルニカ






ピカソの有名作品1作目は、ゲルニカという作品です。


これはかなり有名な作品なので、名前は知らずとも絵を見たことがあるひとは多いのではないでしょうか?


この作品が作られた当時、ピカソが住んでいたスペインでは、内戦が起きていました。


ゲルニカとは、スペインの地名で、ドイツにより都市無差別爆撃をうけた都市です。


この絵に関しては様々な解釈がされていますが、ピカソはこの絵に対し、


牡牛は牡牛だ。馬は馬だ。・・・もし私の絵の中の物に何か意味をもたせようとするなら、それは時として正しいかもしれないが、意味を持たせようとするのは私のアイディアではない。君らが思う考えや結論は私も考えつくことだが、本能的に、そして無意識に、私は絵のために絵を描くのであり、物があるがままに物を描くのだ。


とコメントを残しています。


ゲルニカは、何か特別な意味を含ませて作ろうとした作品ではなく、ピカソが思いつくままに自由に描いた結果、生まれた作品ということです。


戦争などの時代背景を考慮すると、何か意味やメッセージが含まれているのではないかと思いがちですが、ピカソはあくまでも、作品は自分の想いを表明するためのものではなく、作品は作品のために描いているのだと主張します。

ピカソの有名作品②泣く女






ピカソの有名作品2作目は、ゲルニカと同じくらい有名な作品、泣く女です。


モデルとなった女性は、ピカソの愛人だったドラ・マールという人です。


ドラ・マールは、フランスの写真家で、芸術家であるピカソとはとても話が合う女性だったそうです。


そして彼女は唯一ゲルニカの制作に協力した人物としても知られています。


ピカソはアトリエに人を入れないことで有名です。


にも関わらず、彼女には作品づくりに協力してもらったんですね。


ピカソはドラ・マールを相当気に入っていたに違いありません。


泣く女を描いた作品はこの一枚だけではなく、100種類以上存在するそうです。


ピカソは女性関係がめちゃくちゃだったので、よく女性を泣かせていたのでしょうか?

ピカソの有名作品③アヴィニョンの娘たち






ピカソの有名作品3作目は、アヴィニョンの娘たちです。


スペイン・バルセロナのアヴィニョ通りの売春宿で働く女性たちを描いた作品です。


作品は当初、アヴィニョンの売春宿と、超ストレートなタイトルがつけられていたそうなのですが、現在はアヴィニョンの娘たちと呼ばれています。


この作品は、キュビズムと呼ばれるピカソ独特の技法の原点となった作品と言われています。


キュビズムとは、多くの絵が一つの視点から描かれているのに対し、様々な角度の視点から見える対象物を一枚の平面(絵)に描くという技法です。


ピカソの多くの作品には、このキュビズムという技法が用いられています。


ピカソの作品はカクカクしているイメージなのは、このキュビズムが多く使われているからなんです。

ピカソの有名作品④人生






ピカソの有名作品4作目は、人生です。


今までご紹介してきた絵とは雰囲気が違いますよね。


どちらかといえば、巨匠が描いた絵といった感じがします。


この絵にものすごく負のオーラを感じる人も少なくないでしょう。


この作品は、青の時代と呼ばれる時代に描かれた作品で、青の時代に描かれた作品はその名の通り、青を基調とした作品が多いです。


青の時代については、以下の記事でまとめています。


 芸術とは何か?のび太でも分かる芸術・アート...
芸術とは何か?のび太でも分かる芸術・アートの話
アート初心者がブログを書きながらアートを勉強するブログ。



この作品に描かれている男性は、ピカソの親友カサジェマスで、カサジェマスに寄り添う女性は、カサジェマスの恋人と言われれいます。


また、その向かいに立つ女性は、カサジェマスの母親と言われてます。


なんともいえない修羅場な感じが想像できますが、この作品は、カサジェマスと恋人が、どういうわけか愛し合ってはいけない運命にあり、それを嘆いている2人を描いているそうです。


のちにカサジェマスは、自殺をしてしまいます。


もしかすると、この女性と離れ離れにならなければいけないことの悲しみに耐えられず、死んでしまったのかもしれません。

ピカソの有名作品⑤パイプを持つ少年






ピカソの有名作品5作目は、パイプを持つ少年です。


この作品は、人生が描かれた青の時代のあとに描かれた作品で、この時代はばら色の時代と呼ばれています。


青の時代とうって変わって、明るい色調の作品が多くなったばら色の時代。


ピカソをばら色の時代に導いたのは、フェルナンド・オリヴィエという女性でした。


彼女はピカソと同棲をしながらフランス語を教えたり、ピカソが絵に没頭できるよう手助けをしたりと、ピカソを生活面でも精神面でも支えていました。


結果、ピカソは鮮やかな作品を多く生み出しました。


そのばら色の時代の代表作と言えるのが、パイプを持つ少年です。

ピカソの有名作品⑥マンドリンを弾く女






ピカソの有名作品6つ目は、マンドリンを弾く女です。


これは、ピカソをばら色の時代に導いたフェルナンド・オリヴィエをモデルにした作品で、キュビズムによって描かれた作品です。


色合いなども、気品溢れる感じなので、フェルナンド・オリヴィエが気品のある女性だったことが伺えます。


そんな彼女を様々な視点から見たときの姿を描きたいと思ったのでしょうか。


そう考えると、SNSや年賀状でよくある、一枚の画像に何枚もの写真を貼り付けて加工して一枚とする現代の技法は、キュビズムに似ているかもしれませんね。

ピカソの有名作品⑦海辺を掛ける二人の女






ピカソの有名作品7つ目は、海辺を掛ける二人の女です。


女性の体つきなどを見る限り、これは新古典主義な作品です。


新古典主義とは、古代ギリシャの作品の様式を作品に活かすといった考えのことで、主に18世紀〜19世紀あたりにヨーロッパで流行ったものです。


女性の体格がめちゃくちゃ良くて、海辺をドシドシと爆走してる感じが爽快で、個人的には好きな作品です。

ピカソの有名作品⑧科学と慈愛






ピカソの有名作品8つ目は、科学と慈愛です。


この作品は、ピカソが16歳の時に描いたものです。


これまで紹介してきた作品とは異なり、かなり繊細に、かつ上手に描かれているといった印象を受ける作品です。


私はよく絵を描くわけではないので、この作品が上手だな〜といった印象しか持ちませんが、この作品を16歳で描き上げたピカソは凄過ぎると言われています。


ピカソはわずか16歳で、芸術家として頭角を表すほど早熟だったことがわかる作品です。

ピカソの有名作品⑨夢







ピカソの有名作品9つ目は、です。


ピカソが50歳の時に、愛人のマリー・テレーズ・ウォルターを描いた作品です。


なんと彼女は22歳。


28歳年下の愛人がいるなんて、ピカソは相当モテたんですね。


マリー・テレーズ・ウォルターの顔が半分になっているのは、上半分がピカソの顔だからだと言われています。


確かに、ピカソの顔とされている方が若干黒いですね。


ピカソと彼女がキスをしているようにも見え、彼女の顔のようにも見える、表裏一体な作品です。

ピカソの有名作品⑩椅子に座るオルガ



ピカソの有名作品10個目は、椅子に座るオルガです。


この作品のモデルは、ピカソの最初の妻である、オルガ・コクローヴァです。


とても綺麗な女性ですね。


ちなみに、海辺を掛ける二人の女で、描かれているどっしりとした女性は、オルガ・コクローヴァです。


あの体格の良い女性が、まさかこんなにも綺麗な女性だったとは。


しかし、どちらも絵ですから、実際はどちらが本当のオルガかは分かりませんね。