20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソ。


ピカソの製作した作品は、生涯で15万点以上にも及ぶということで、世界ギネス記録に認定されています。





そんなに多くの作品を残したピカソですが、中でも有名な作品の一つに、”泣く女”という作品があります。


”泣く女”という名前を聞いたことがない人でも、実際に絵を見ればピンとくる方が多いと思います。


この記事では、ピカソの代表作の一つ、”泣く女”の解説を、のび太でも分かるくらい簡単に解説していきたいと思います。

ピカソの代表作”泣く女”



まずは、”泣く女”をみていただきましょう。


こちらです↓↓↓




みたことある絵でしたか???


皆さんは、この絵を初めてみたとき、どう思いましたか?


私は、なんだか不気味で、変に顔がカクカクしていて気持ち悪いなと思いました。


この絵を見て、なんて美しい女性なんだ!と思う方は、あまりいないかもしれません。


おそらくピカソ自身も、この作品に描かれている女性の美しさを表現しようとしている訳ではないと思います。


というより、この絵のどこがそんなに評価されているのか、疑問に思っている方は多いと思います。


では、”泣く女”のどこが凄いのか、何がそんなにも評価されているのかを、説明していきたいと思います。

”泣く女”のモデルはだれ?



現在は、イギリス・ロンドンにある「テイトギャラリー」という場所に所蔵されている”泣く女”。


この”泣く女”のモデルとなった女性は、この作品が作られた当時、ピカソの愛人であった「ドラ・マール」という女性です。


ドラ・マールの写真が、こちら↓↓↓





さすがピカソの愛人、めちゃくちゃ綺麗な方です。


ドラ・マールは、フランスの写真家で、子供の頃アルゼンチン(スペイン語)で暮らしていたこともあり、フランス人でありながらも、スペイン出身であるピカソとも流暢に会話をすることができました。


実は当時ピカソには、ドラ・マール以外にもう1人「フランソワーズ・ジロー」という愛人がいました。


隠れて二股をするならまだしも、ピカソはこれを隠そうとはしなかったため、愛人同士でピカソのアトリエで激しい喧嘩をすることが多々あったのだとか。


さすがピカソというか、もう1人愛人がいると知りながらもピカソの愛人であり続けたドラ・マールとフランソワーズ・ジローは、よほどピカソのことを愛していたのでしょう。


しかし結果的に”泣く女”のモデルとなったのはドラ・マールだったので、ピカソの中ではドラ・マールの方をより愛していたのかもしれません。


ドラ・マールは、よく自分の感情を表に出すタイプで、よくピカソの前で泣いていたそうです。


まあ自分が愛している人にもう1人愛人がいる中で生活をしていれば、よく泣いてしまうのも無理はないかもしれません。


そんなこともあり、ピカソはドラ・マールの泣いている姿を絵にしたわけです。

”泣く女”の解説



ピカソの代表作、”泣く女”を解説していきます。


1937年に”泣く女”は製作されましたが、同じくピカソの代表作品の一つとして知られる”ゲルニカ”も、同じ年に完成しました。





”泣く女”は、この絵以外にも100種類以上もバリエーションがある作品だそうですが、特に評価が高く有名なのが、この作品なんです。


この作品は、立体を無理やり平面に書いている感があるとは思いませんでしたか?


女性の顔は、正面や横から見た表情を一枚の平面に描いています。


ハンカチを持つ手と、口を覆う手も、重ねて描かれていますね。


この独特の手法は、ピカソが考案した”キュビズム”と呼ばれる技法です。


キュビズムは、いろんな視点、角度から物を見たときの様子を、一枚の絵におさめるというものです。


この手法で生み出された作品は、のちの芸術界に多くの影響を与えました。


このキュビズムによる手法が評価されたというのが、一つです。


そして、”泣く女”が評価されている理由は、もう一つあります。


ピカソの絵は、子供が描いたような絵と言われることがあります。


それもそのはず、ピカソは、子供のように絵を描くことを目指していたからです。


”泣く女”も、子供が描いたようなカラフルな色使いをしていますよね。



実は、子供のような絵を描くということは、とても難しいんです。


ただがむしゃらに下手くそな感じで描くことを、子供のように絵を描くとは言いません。


子供のように、見たものを見たままに描くことを、子供のように描くと言うのです。


ひとは大人になるにつれ、様々な固定観念が出来上がります。


その固定観念の中で絵を描くと、どうしても見たものを頭の中で補正して絵へと変換してしまいます。


そ考えると、子供のように絵を描くというのは、本当に難しいということが分かっていただけるのではないでしょうか。


実際にピカソも、絵を子供のように描くことは、相当訓練して身につけたと言います。


これが、”泣く女”が評価されているもう一つの理由です。


”泣く女”が評価されている理由の解説をまとめると、


キュビズムという手法が巧みに使われている。


子供が描くようにかけている。


という二点が、”泣く女”が評価されている理由です。