江戸時代の有名な浮世絵師といえば、歌川広重です。


彼は、天才です。


日本だけでなく、世界中に彼のファンはいて、あのフィンセントファン・ゴッホや、クロード・モネも、歌川広重のファンなんです。


歌川広重の作品をコレクションしていたという話も訊きます。


そんな歌川広重の有名作品のうちの1つ、「名所江戸百景・亀戸梅屋敷(かめいどうめやしき)」について、皆さんはどのくらいご存知ですか?


絵をみたことはあっても、正直名前を訊いただけでは「これか!」とピンと来る人はあまりいないかもしれません。


この記事では、そんな「名所江戸百景・亀戸梅屋敷」を、あののび太でも分かるくらい超簡単に解説していきたいと思います。

歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋敷」ってなに?



まずは、「名所江戸百景・亀戸梅屋敷」をみていただこうと思います。


こちらです↓↓↓





ぶっちゃけ、おじいちゃんおばあちゃんの家を探せば出てきそうな絵ですよね。


よくみるとこの絵、遠近法を使って描かれています。


遠近法は、海外独特の技法なので、日本で遠近法が使われた古い作品はあまりないです。


絵のタイトルからして、この木は梅の木でしょうが、あえてなのか、花が満開で綺麗であるところではなく、咲きかけの状態を絵にしていますね。


それなのに、色使いが上品ですし、花も小さく健気に咲いていて、美しいです。


単純に、梅の木そのものの美しさを表現している浮世絵作品だなと思います。


亀戸梅屋敷は、歌川広重だけでなく多くの日本人画家が描いているいわば定番スポットなのですが、そんな中でも歌川広重の描いた亀戸梅屋敷は、日本にとどまらず世界中に知れ渡っている作品です。


日本の江戸っ子だけでなく、世界中を虜にした作品なんですね。

そもそも浮世絵ってなに?



亀戸梅屋敷は、浮世絵作品です。


ではそもそも、浮世絵とはなんなのか、なんとなくしか分からないという方もいると思うので、浮世絵についても簡単にご説明させていただきます。

浮世絵



浮世絵とは、江戸時代の成立した絵画のジャンルで、「浮世」とは、”現代風”的な意味があります。


浮世絵は、いわば風俗画です。


風俗画とは、庶民の普段の生活の様々な面を絵にしたものです。


つまり、浮世絵を簡単にまとめると、


日常風景を日本の絵っぽく描いたもの」です。


難しいことはいいので、浮世絵のことは、なんとなく分かったくらいで次に進みましょう。

亀戸梅屋敷ってどこなの?



歌川広重の「亀戸梅屋敷」とは、どこの場所を描いたものなのでしょうか。


これは、今でいう東京都の江東区にある、亀戸天神の裏にあった梅園だそうです。


伊勢屋彦右衛門という人の別荘にある梅園で、庭の梅はなんと300坪もあったんだとか。


庭だけで300坪というだけでもぶっ飛んでいますが、そこに梅を大量に植えたわけですから、伊勢屋彦右衛門は相当な大金持ちだったのでしょう。


今はその梅園はないそうですが、当時はそこそこ有名な梅園だったのではないかと思います。


わざわざ歌川広重が描くほどの場所ですから。


歌川広重のファンが、歌川広重の描いた風景を今でいう「聖地巡礼」みたいな形で訪れていたなら、相当な観光客で賑わっていたかもしれませんね。

あのゴッホも亀戸梅屋敷を描いていた?



ゴッホは、大の日本画好きの芸術家として知られている人物です。





そしてそのゴッホが、なんと亀戸梅屋敷の作品を気に入り、模写をしていたのです。


その作品がこちらです↓↓↓





歌川広重が描いたものよりも、若干色が濃いですね。


模写なので、いわゆる”ゴッホ風”な作品には見えませんが、あのゴッホが日本画を描いたと考えると激ヤバですね。


ゴッホは亀戸梅屋敷以外にも、日本の様々な浮世絵を模写しています。


その中でも特に私が「すげー!」と感じた作品がこちらです↓↓↓



海外の絵画作品は、色使いがグロい感じがします。


ドロっとしてイタリ、どちらかといえば主張の強い濃い感じの色で構成されている感じがします。


それに比べて日本の作品は、どちらかというと落ち着いた色合いのものが多いです。


ゴッホの描いたこの絵は、日本の絵っぽいのに、色合いは外国の作品っぽい感じがいいなと思います。


日本色とオランダ色が融合した「新・浮世絵」って感じですね。見事です。


ゴッホの独特な色使いを残したまま、日本の浮世絵を真似た作品ですね。


ちなみに、ゴッホと同じく日本をこよなく愛したとされているクロード・モネは、自分の妻に着物を着せた姿を絵にしています。


その絵がこちら↓↓↓





奥さんの着物姿、めちゃくちゃお似合いですね。


足元についている侍的なおじさんの柄はなんなのでしょうか。


いわゆる典型的な着物ではない柄ですよね。


モネの作品はゴッホと異なり、がっつり西洋画っぽく描いています。


壁一面に日本の団扇が描かれており、その団扇には浮世絵っぽい絵が描かれていますね。


印象派の作品でありながら、地味に浮世絵もっ含まれている感じが面白くていいなと思います。